バニラエアが車イス搭乗拒否?車イス客がタラップを自力で上がる問題について

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かなり燃え上がっています。
たくさんのメディアでもトップのトピックとして扱われてるの問題「バニラエアの車イス客自力でタラップ問題」。

特にネット上では双方の議論が凄まじくTwitterやFacebookなどのSNSではヤンヤヤンヤしている。

バニラエア社が車イスの障害者を自身で手助けなしに17段のタラップを這い上がらせたことが大きな物議を呼んでいる。

こういった障害者や人権の問題が出てくるとほとんどの場合、「弱者である障害者に不当な扱いをした」として各メディアで袋叩きになるのがオチだったが今回は違う。

自力でタラップを這いつくばって上がった今回の当人、木島さんにも避難が上がっているのだ。

木島さんは障害を武器に人権を盾にした「プロの障害者」で難癖をつけるクレーマーではないかと憶測が飛び交っている。

このバニラエアの障害者に対する対応が悪かったのか?
はたまた木島さんの行動はバニラエア側にクレームをつけるためのネガティブキャンペーンだったのか?

その真相とは・・・

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車イス客にタラップを這い上がらせたことでバニラエアが謝罪


まず飛び込んできたのがこのニュース。

参考サイト→車いす客に自力でタラップ上がらせる バニラ・エア謝罪(朝日新聞デジタル)

このタイトルから読むとバニラエアがかなりひどいことをしているように感じてしまう人が多いのではないでしょうか?

航空会社のバニラエア社が半身付随の障害を持った男性に手助けもなしに搭乗口の階段をはい上がらせた・・・

でも調べてみると事実とは少し異なるよう。

2017年6月上旬、奄美空港から関西空港へ飛び立つ飛行機の搭乗口付近で木島さんの同行者が車イスを担いでタラップを上がろうとした時に空港職員に止められた。
関西空港から奄美空港へ向かう際も同じように同行者に車イスを担いでもらい飛行機に搭乗した。
なのにどうして・・・
タラップは階段が急角度のため安全面のため車イスのお客様を担ぐこと自体を禁止しているとのこと。
車イスを担ぐだけではなくだっこやおんぶも安全面を考えると禁止。
唯一OKなのが自力で歩行中に肩を貸してあげるなど自力歩行の方のみ搭乗の許可を下していた。
歩行が困難な木島さんは関西に帰ることができなくなるのと明日の仕事に支障をきたすと思い最終手段でタラップを這い上がって搭乗したという。

木島さんがブログに書くことでそれが明るみになり今回の騒動と発展した。
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バニラエアはどうして木島さんを助けなかったのだろうか?


障害を持った方が自力でほぼ腕だけの力で階段を這い上がる様子を想像するだけでいろいろな思いがかけめぐる。
どうしてバニラエアは木島さんにそのようなことをさせたのだろうか?

安全マニュアル


車イスに乗ったまま急な階段をスタッフが担いで上がることはかなり危険なことである。
その場合男性スタッフ4~5人で行う場合が多いが1人でもつまずいてしまうと全員が階段から転げ落ちてしまうことになりかねない。
健康な人でも階段から転げ落ちたら危ない状況なのにそれが車イスに乗った障害者となると自分で受け身すら取れない。
打ち所が悪ければ命に関わる問題になりかねないのだ。
それは車イスだけではなく背中に担いだりだっこの状態でも同じような危険が隣合わせ。

バニラエアとしては事前に本人から連絡を頂きご本人が歩行可能であるか?きちんと確かめ歩行可能な方には搭乗許可し、歩行が困難な方には相談をして頂く状況だったと

なぜ木島さんは前もって連絡をしなかったのだろうか?


次に疑問になるのはなぜ木島さんはバニラエアに事前連絡をしなかったのだろうか?と思ってしまう。

木島さんが事前連絡をしなかったことが何よりも誤解を招くことに発展したのではないかと思っている。

でも、障害のある方と飛行機搭乗についての歴史を知るとその「なぜ?」が解けるのではないかと思っている。

障害者と飛行機搭乗の歴史


障害がある子が生まれると他人に悟られないように家畜の小屋やはなれの片隅にかくまって生活していた時代から考えれば今は本当に良い時代。
今では車イスもあって街の中を普通に散策してもあまりジロジロ見られることもない。
さらには街の中だけでは収まらず県外そして海外にまで足を伸ばす障害者が増えている現状を聞くと本当に世の中は過ごしやすくなってきた。
でも以前までは飛行機どころかバスにに乗ることすら本当に大変だった。

今から50~40年前は障害を持っているというだけでバスやタクシーの乗車拒否なんて当たり前だった。
どうにかこうにか乗ったとしても障害や病気が感染するのではないかと差別的環境や行動があったのは事実だ。

無知というのは本当に怖い。

そんな中でも障害者の先輩方が障害者もひとりの人間だということを主張してきて、どんな状況でも耐え忍んでバスやタクシー、電車などに乗って現在のような障害者でも住みやすい環境を勝ち取ってきた。

飛行機搭乗の問題はバスやタクシーなどの問題ように差別的なことではないが障害者が搭乗することはとても困難な状態であった。

障害を持っていることを事前連絡で伝えると
どのような障害なのか?
診断書がないと搭乗できない
医者が同行しないと搭乗できない
だとかいろいろな理由をつけてできるだけ諦める方向に物事を進めようとする傾向があった。

実際に私の先輩が断られた。

私の先輩は私と同じように電動車イスで病状も私と何ら変わらない状態だったが断られた。

それだけではない、それに加えて人工呼吸器を常時必要としている障害者は人工呼吸器を機内に持ち込むことがNGだった過去もある。

現在はかなり改善されて診断書や医者の同行促すこともなく人工呼吸器も例外として持ち込み可能となっている。

私自身も実は15年前までは飛行機を利用する際いろいろもめたくないので事前連絡はしなかった方の障害者である。

電動車イスの輸送ができないと言ったり、バッテリーが引火する恐れがあるのでどうのこうの・・・。

県外に行くウキウキ気分が航空会社とのやりとりですべて帳消しになるほどストレスを感じていた。

なので今回の木島さんの事前連絡無しは私は心情が手に取るようにわかる。

というより旅慣れしている障害者はおそらくほとんどが事前連絡をしていないのではないかと思う。

ただそれは社会人としてのマナーを破ってることになると言われたら反論ができないが・・・。

現在私は飛行機を利用する際はきちんと事前連絡をしている。

現状では事前連絡した方がさらに手厚くサポートしていただける状態だからだ。

話を戻すと航空会社に事前連絡をすると診断書や医者の同行など搭乗することが困難になる状況を余計に作ってしまう過去の歴史があったのだ。

木島さん自身も診断書を出せだとか根掘り葉掘り聞かれたりして面倒部分があるため確信犯的に今回事前連絡をしていないとキャリコネニュースで語っている。
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障害者差別解消法で障害を理由に搭乗拒否はできない


2016年4月から施行されている障害者差別解消法。
障害があるないにかかわらずすべての人が適切なサービスを受けられることが法律で定められている。

例えばタクシーを呼びとめて車イスの私がタクシーに乗ろうとした時にサポートをお願いする。
タクシーの運転手が「障害者の方をサポートしたことがないのですみません別のタクシーに乗ってください」というと法令違反。

その法令に嬉しいと喜ぶ障害者もいれば、恐怖を感じる障害者もいる。

私はどちらかと言えば後者の方だが・・・。

法令で守られてタクシーに乗るよりも、歩きでも勇武を家まで付き添って送り届けてやるという心からの友人を作った方が人生は楽しくなるような気がする。

今回のバニラエアの問題で謝花勇武の意見は


話をまとめると
木島さんの事前連絡しなかった件は心情はわかる。
今までの航空会社、空港会社の方との過去の環境だとかを考えると事前連絡無しの方がスムーズに乗れることが多いのはどの障害者も感じていることだ。

でもバニラエア側の歩行困難な方のタラップを車イスで担ぐこともだっこやおんぶをすることも安全面から考えてやるべきではない。
私もよく講演会やライブ会場で小さな段差や三段ぐらいの階段を男性5、6人で担いでもらう事があるがやはり身の危険を毎回感じる。
1人でもこけてしまったら本当に大惨事になるのではないかとヒヤヒヤものだ。
それが17段の急階段のタラップとなると本当に危険。
担ぐことはやるべきではないと強く思う。

ただ一点だけ気になる点がある。
バニラエアは歩行困難な方の搭乗拒否は行わないと言いながら
ではどのように歩行困難な方の搭乗方法を考えていたのだろうか?
それがとても不思議なのです。

バニラエアは木島さんに謝罪し、問題が明るみになった後に歩行困難な方用のストレッチャーを購入し環境設備を整えた事を発表している。

何よりも今回の問題はいいきっかけになったのではないかと思っています。

これがポジティブの方向で働いて、誰でも好きな時に好きな場所へそして好きな飛行機に乗れるという未来を作る良いきっかけになったと感じたいです。

誰がクレーマーだとか会社の対応が悪いだとかそういった犯人探しはできるだけせずに、今後どうすればみんなが利用できるかを前向きに考えていければ最高にいいと思います。

私は木島さんのような先輩方に本当に感謝です。

木島さんのような先頭を切って道を切り開くような人がいるからこそ、今のバリアフリーやノーマライゼーションが浸透していっているのだろうと強く感じています。

私自身ももっと意見をし、もっと行動し道なき道を切り開いて行けるような人になれたらと・・・。



ただ今回もしも私が木島さんだったら
タラップを自力で這い上がり
客室乗務員のスカートの中を覗いて
セクハラ行為で問題が複雑化することになっていっただろう・・・笑

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生まれつきの進行性脊髄性筋萎縮症で車イス生活をしています。進行性脊髄性筋萎縮症とは全身の筋肉が日々衰えていく難病です。 自分の言葉や想いを文字にし、ブログで独自の世界観を表現していきます。 詳細は→プロフィール
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