犬と仲良くなりすぎて後悔した話

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約18年前の話です。
夜の散歩に出かけている時に出会った犬。
その犬の事が好きになって私の無知さで今でも後悔している話です。
あれからずっと心に引っかかっていて、できるのならあの頃に戻ってやり直したい・・・

5歳から入所していた施設から22歳の頃に思い切って退所して自らのチカラで地域で暮らすことを選択してみた。
地域で暮らすことを決断してからは沢山の方に強く反対されたが不安や恐怖よりもワクワクの方が勝ったのでその反対を押し切りながら行動に起こした。
今となっては退所の決断は最高によかったと今でも強く思っている。
前回書いた記事にも少し表現したが雨に濡れることもそして一つ一つのことが初めてのことだらけで一つ一つのことが本当に感動的だった。

【過去記事】雨に打たれたかった。雨に打たれることもダメな生活

退所してからはじめの頃はまだ病気の進行があまり進んでいなくひとりで住んでいるアパートの玄関のドアを開けたり鍵を閉めたりすることもできた。
今は鍵を手で持つことすらできないのですが・・・
入所時代は夜の8時までの門限がかなり厳しく設定されており、家族と出かけていてもその時間は守ることがそこでの約束事だった。
でも退所してからはそんな門限は一切ない。
自分が好きなように散歩に出て好きな時間に家に帰ってこればいい。
それは門限だけではなく、ご飯の時間やトイレの時間ベットに入る時間でさえすべて自分で計画して自分で決めていた。

退所してからの数あるお楽しみの中で夕食後の夜の散歩は格別なものだった。

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車イスで夜の散歩


20歳過ぎまでずっと入所していたため8時以降の夜に散歩をすることなんてほとんどなかった。
なので夜の風を感じながら散歩をすることは本当に自由になったような気がしてとても気持ちよかった。

本当にいろんなところに行った。
大通り沿いをただひたすら車イスを走らせてみたり、興味本位だけでパチンコ屋に入って中を見学したこともある。
ただ、タバコが苦手な私にとっては恐ろしいほどの煙と耳が痛むほどのパチンコ台の騒音、そのパチンコ屋さんは3分もその場に滞在することができずすぐに外に出た記憶がある。

夜、入所していた施設の周りにも行ってみた。
何ヶ月前には目の前にある施設に入所していたのに今はこんなにも自由を感じている自分が何かとても嬉しかった。
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仲良くなった犬の話


いつも夜の散歩で通る帰り道の近くに一軒の家があった。
その家の駐車スペースのすぐ横に大きな体をした「ポチ」がいた。
どこにでもいるような雑種だけれども優しそうな目が特徴的だった。
その飼い主さんが話すことでは「ポチ」はかなりの老犬で人間でいえば80~90歳くらいだと聞いた

普段私が犬に近づくとものすごい勢いで吠えられる。
本当に私が泥棒かのような扱いをするくらい犬に吠えられるのだ。
ある説では電動車イスが出す電気周波数が犬にはとても不快感に聞こえるという話を聞いた事がある。
それが当たってるかどうかは知らないが8割~9割犬に近づくと吠えられることが多い。

でも、「ポチ」だけは違った。
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ポチに気に入られた


はじめは私が遠くから見てるだけの距離感を保っていたが徐々に徐々に近づいていった。
でもある程度の距離に近づくと私の経験上吠えられるのではないかと思いその距離を保っていた。
だがポチは自ら近づいて来て敵意がないことを伝えたかったのか、首輪ギリギリのところまで来て私に近づき寝そべってくれた。
もしかして大丈夫なのかと思い近づくと吠えることもせず尻尾を振りながら優しい目でゆっくりと見てくれた。

それから夜の散歩の時にはできるだけポチに会いに行った。
ポチも覚えてくれてるみたいで遠くから私をみつけては立ち上がって首輪ギリギリのところまで近づいて待っててくれた。
たまに内緒でお店で買ったおやつや自分の夕飯の残りをこっそりあげた事もあった。

出会って1~2ヶ月経った頃、いつものようにポチに会いに行ったらいつもの場所にポチがいなかった。
1週間ほど通い詰めてポチがいるか確かめたけどポチはいつもの場所にいなかった。
あまりにも気になるのでいつも通っている夜ではなく昼間その場所にいって飼い主さんにポチの事情を聴くとかなり体調を崩しているようで元気もなく食欲も落ちているとのこと。
動物病院で入退院を繰り返しながら様子をみている状態だった。

それから何回か夜の散歩でポチの様子を見に行ったが首輪を止めるクイだけが寂しくあるだけだった。

自分も忘れかけた頃、何気なく夜の散歩をしていたらいつもの場所にポチが元気よくしっぽを振っているのだ。
なんか感動的になってポチに今までよりも近づいてあいさつをした。
噛まれたりして危ないから手は差し出さないでと言われたがこの時ばかりはあまりの嬉しさに手を出してポチを触った。
すぐにポチは私の手を舐め返してくれたのを今でも鮮明に覚えている。
「よかった元気なって本当によかった」そう声をかけながら1時間ぐらい一緒にいた。

それ以降、私は何度もポチに会いに行ったがポチはいなかった。
会えなくなって2週間ぐらい経った頃には、ポチと書かれたネームプレートとポチのご飯の器、そして首輪を止めるクイが無くなっていた。
多分天国へ旅立った。

あれからずっと自分のことを責めてしまう。
たまにあげていたおやつがダメだったのかな・・・
玉ねぎの入っているものをあげてなかったかなぁとどうにか記憶をたどるけどわからない。
あの頃は犬に食べさせちゃいけない食材なんかまったくわかっていなかったと思う。
ずっとずっと心に引っかかっていて、もしかしてポチは俺のせいで苦しんだのかもしれない・・・。
それを考えると胸がズシンと重くなってやるせない気持ちになる。

あの頃に戻ってもう一度やり直したい・・・

ポチほんとにごめんな・・・

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生まれつきの進行性脊髄性筋萎縮症で車イス生活をしています。進行性脊髄性筋萎縮症とは全身の筋肉が日々衰えていく難病です。 自分の言葉や想いを文字にし、ブログで独自の世界観を表現していきます。 詳細は→プロフィール
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